セキレイ その三

しかし、良い子のDQ世界の性教育は如何にして為されるのだろうか?
こないだ大河ドラマの原作『天彰院篤姫』を見ていたら、枕絵でしてたけど…









「そう…今となっては色々と赤面しそうなことがたくさんなのですけれどね…」

そのパヴァン王の言葉に、気の効くメイドのキラは、そっと部屋を出て行きました。



「わたしはシセルに、キスまではしたことがありましたけれども、それ以上、一体何をするのかまったく知らずに結婚しました。」



あの王妃さん、 カタチのいいチチ してたのに 揉んでみようとは思わなかったんスか?

と、ククールは思いましたが、 もちろん、口になんか出しませんよ!?




「結婚式の夜、共に寝台に入ると…こんなことがありました…」













「これであなたとようやく夫婦になれたわね、パヴァン。」

シセルはにっこりと微笑みます。


「うん、シセル。本当に僕は幸せだよ。これからずっと、ずうっと一緒にいようね。」



そしてパヴァン王子…このときはまだ王にはなっていませんから…は、シセルを抱き寄せ、優しく口付けしました。




「パヴァン…」

口付けが終わると、シセルは 恥ずかしそうに 言いました。



「ねえ、パヴァン。 初めてだから、優しくしてね?」



その台詞を聞いたパヴァン王子は、 心から不思議そう に答えました。


「初めてって… 何が?」

「…」




シセルは沈黙しましたが、パヴァン王子はそれを別の意味にとったようです。



「ともかく、結婚式の準備も含めてバタバタしてたから疲れたろう、セシル?」

「ええ、まあ疲れたけれど…」

「じゃあ、 もう寝ようか」

「…」


パヴァン王子はもう一度優しくシセルにお休みのキスをすると、 すぐに爽やかな寝息を立て始め ました。







さて、二晩目も同じようなやり取りがあって、そして三晩目。


とうとうしびれを切らしたシセルは言いました。



「ねえパヴァン、 私の優しい王子様。 あなたは優しい人だから、 初めてだから、優しく出来るか心配 で、なんにもしないのは分かっているわ。だからパヴァン、 巧く出来なくて、結果的に痛くなったとしても、私は気にしないわよ?」

シセルは精一杯冷静に、かつ優しくそう言ったのですが、 パヴァン王子はまるっきり理解していない ようでした。




シセルは、 本気で不安になった ので、聞いてみました。




「ねえパヴァン、 私の賢い王子様。 一つ聞きたいの。 赤ちゃんはどこから来るか知ってる?」

「何を言っているんだ、シセル。 赤ちゃんは女神さまが与えて下さるに決まっているじゃないか。」

「うん…パヴァン。 神学的には大正解な解答 なんだけど、私の聞きたいのはそうじゃないの。もっと具体的にどこから来るかを聞きたいの。」

「そんな、赤ちゃんはキャベツ畑に埋まっている んじゃないのかい?ばあやはそう教えてくれたよ。」

「うーん…あなたは一人っ子だからあまり実感はないかもしれないけれど、だったら、おなかの大きい女の人はどうなるの?」

「あ、本当だね。赤ちゃんはそこから生まれると聞いたことがあるよ。うーん… キャベツを食べたら、女の人はおなかが大きくなる のかなあ?だったら、 明日から城の料理人に命じて、たくさんキャベツ料理を出してもらわなきゃねっ。」

また話が変な方向に行きそうなので、懸命なシセルは別方向から攻めてみることにしました。




「ねえパヴァン、 私の純粋な王子様。 ちょっと考えてみて。 男の子の体と女の子の体は、一体どこが違うのかしら?」


その言葉に、パヴァン王子は ちょっと顔を赤らめて 答えました。



「そりゃあシセル、女の子の胸は君みたいに膨らんでいるし、男の僕には、その…アレがついているよ。」

「そうそう。でね、パヴァン。男の子のアレは、 一体なんのためについているんだと思う?」

「え?…それは、生まれた時は女の子の胸は膨らんでいないから、男の子と女の子を見分けるためじゃないかな?」

「うーん…パヴァン、それはそうなんだけれど、もうちょっと考えてみましょうね。 大丈夫。あなたの考え付くことはきっと正しいわ。」



という風に、シセルは夜を徹して語ることでようやく、




「えっ!? 女の子の体には、足りない部分があるのかいっ!?」

「そうよパヴァン。 男の子の体の余った部分と、女の子の体の足りない部分をあわせると、赤ちゃんが出来るのよ?

という会話までこぎつけました。




「でも… 一体どうやったらそんなことが出来るんだい、シセル?女の子の体に足りない部分があるなんて、僕は初めて知ったよ?」

「こうするのよっ!!!」


とうとうしびれを切らしたシセルは、 思い切り良く全裸 になりました。



「ねえパヴァン、 私の強い王子様。 あなたは強い人だから、 ちょっとくらい乱暴でもガマンできるわねっ!?」





2008/3/31




というわけで、シセル×パヴァンでございます。




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