謝罪 その二

DQ8をやっています。一気にマイエラでのイベントをクリアしてしまったら、なんかやる気がなくなりました。
しかし、このイベント見るの三回目なんですが、ほんっと…エロいな、兄貴。そしてククが可愛い可愛い。台詞も可愛いですが、表情のちょっとした動きとか、仕草とかたまりません。3Dになって一番嬉しい所だと思います(やっぱりトラペッタで何度もぐるぐるしましたが)。
でも、やっぱりカワイイと言えばトロデ王でしょう。あの走り方(ノウサツされそう)とか、仕草とか、 もう何もかも今回のヒロインの条件満たしすぎ だと思います。

身長とか計って遊んでますが、奥さまは主人公より頭半分くらい下(まあ髪型にボリュームあるんでもっと下かもしれない)で、ククは主人公より頭半分から一つ上。マルチェロはククより頭半分くらい(でも思ったより身長差なかった)上。
そう考えると、マルチェロと奥さまの身長差は頭二つ分…かなりありますね。

身長差といえば、聖堂騎士団の一番チビい団員は、 ゼシカより低い んですが…ソレって騎士として…どうなん?









チャゴス王子の処置は 即時帰国 であっさりと決定しました。

小役人なサザンビークの人たちは、 誰かに責任をとらせたくてうずうず していたようですが、 原因も犯人も皆目不明 ですので、どうしようもありません。

もちろん、 深夜に響いたブタっぽい悲鳴 とかいろいろと怪しげな点はあるのですが、それを深く煎じつめると その時即座に行動しなかった自分たちの責任 を追及されてしまいますし。




というわけで、あたふたと貴国の挨拶を述べる一同と、




「ホントウ ニ オセワ ニ ナリマシタ  ボク ハ ブタ デス」

爽やか、かつ、礼儀正しく挨拶 したチャゴス王子に、心優しくも善良なリーザス村の一同は、 爽やか、かつ、礼儀正しく、かつ、清々しい気持ちのこもった挨拶 でもって返したのでした。










サザンビーク一行が道の彼方に消えてゆくまで、村人たちはずっと立っていました。

そして、一行が小さな点となり、そして消え去ると…




「バンザーイっ!!!!!」

誰ともなしに始まったその声が、そして大合唱になりました。

ですが、奥さまがいつもの厳しいお顔でいらしたので、その声はだんだん小さくなりました。

そして、ようやく一同が静まりかえると。

奥さまは背後の使用人たちを振り返りなさいました。




「みなさんに、我が家のワインを開けてさしあげて。」




「アルバート家バンザイっ!!アローザ奥さまバンザイっ!!!!」




尽きる事のないバンザイと、一同が歓喜の極みで酔いしれるありさまを奥さまは満足そうに微笑んでしばらく見守られると、そっと大酒宴の場を抜け出されました。

















自室なお入りになると、奥さまは


ほう

と疲れ切ったため息をおつきになりました。

それでも奥さまはさすがに淑女です、 背もたれにべたりと背をつけるようなはしたない真似はけっしてなさらない のでした。




「断りも無くレイディの部屋にいらっしゃるなんて、紳士のなさることとも思えませんわ、マルチェロさま。」

凛としたお声で、奥さまはおっしゃいます。


「…」

音も無く現れると、優美に一礼をしたのは、もちろんマルチェロです。


「失敬、非礼とは重々承知の上ではありましたが…」

そしてマルチェロは問います。


「…御怒りですか?」

「…」

奥さまが何もおっしゃらないので、マルチェロは続けます。


「私は貴女を信じ、何があろうと決して出てこないと誓ったはずが、その誓いを破りました。」

「…」


「貴女は世界一の淑女だと存じている。 ですから、貴女は何があろうとこんな私を最後まで庇いきって下さったでしょう。なのに私は、自らがあの生物への怒りに耐えきれなくなり、勝手に姿を現してしまった… 貴女の崇高なる自己犠牲を踏みにじって しまったのです。御怒りは当然の事です。」


奥さまはお顔をお上げになると、


きっ

とした瞳と厳しいお顔で仰いました。




「ええ、わたくしはとても怒っておりますわ、マルチェロさま。」

「…」

マルチェロは困惑顔になります。


「存じております、存じておりますが…私は貴女の御怒りを解く為にどうすればいいのか分かりません。非学非才のこの身に、貴女への謝罪の方法を御教え下さい、マダム。 その為に女神を弑逆せよと仰るなら、喜んでそうしましょう。」




謝罪の為ならどんなことでもしようというのは、心がけとしては立派なものです。

でもね、 その為だけに我を殺そうとしないで欲しいのですけれど




「わたくしはとっても怒っております。ええ、許しがたい怒りがこの胸から出るならば、わが身の全てが焼き尽くされそうなほどに。」

「マダム…私は…」

奥さまの語気の強さに、 なんとマルチェロはオロオロしました。




まずもって、もう二度とは見られない光景でしょう。

この場にククールがいなかったのが幸いです。

カント寺院でも不可能な灰にされてしまうのは間違いない でしょうから。




え?ゲームが違う?

ほほほ…失礼しました。




「マダム、私は…」

「…怒っています…わたくしは本当に怒っているのです… わたくし自身にっ!!」

「…」

奥さまのお言葉の意味が汲み取れずに、マルチェロは唖然とします。

これもまた、まずもって、もう二度とは見られない光景でしょう。

この場にク…

しつこい?




「な…何故に御自身に御怒りに…」

マルチェロの問いに、奥さまは唇をふるふると動かされると、




一粒の真珠のような涙をおこぼしになりました。






2009/8/15




マルチェロは本当に好きな人相手だと、けっこう人間臭いと思います。
ただその 本当に好きな人間 の希少価値が高すぎるので、まずめったに見れない光景でしょうが。




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