書き終えて

というわけで、終了し、終了記念チャットもし、1月経ったので、各キャラ感想でもつらつらと書こうと思います。

各キャラクターについて、目標達成度を10段階で採点しました。最高10なら、「書ききった」ということで、それは「上手く書けた」ということを意味しませんので、お間違いのなきよう。
順番は、多分登場順ですが、ノリがかなり前後してます。
あと、「王を殺せ!」と読み比べると、面白い人には面白いです。









マルチェロ(8)

王殺のマルチェロよりは、きちんと書き切ったと思われます。
アロマルページの諸注意にも「マルチェロが、何考えてんだか分からない人です」とあるように、この話では「マルチェロの心中は書かない」と決めたので、最初から読み直しても、
「マルチェロは…と思った」
という表現はないはずです。これは、「童貞聖者」シリーズでエイタス語りの話がないのと理由は同じです。何考えてるんだか分からない人が、周囲に影響を与え、そして周囲から(主に奥さまですが)も影響を受け、この結末に行きつく、という形で描きたかったのです。
ま、書けたかな、と。

減点は、最初とキャラが違った(成長したという意味でなく、キャラ造形がズレた)こと。
暴れ牛鳥の皮被ったマルチェロは…ちょっと、やりすぎたかな?



ククール(218)

数字の意味はたいしてありません。まあ、 とりあえず愚弟が爆裂して良かった です。ともかくも 愚弟 とか 赤銀の生物 という単語が、すぐさま「ククール」という人名に直結する枕詞になって良かったかな、と。

良くも悪くも、このククール書いたおかげで、 どんなククール書いても「愚弟」から離れられなくなり ました。
結局、賢いのか賢くないのかよく分からん生物でした。
少なくとも、王殺のククールの数千倍は書いてて楽しかったです。

しっかし…よく 燃やしたなあ(しみじみ)。



ゼシカ(6)

ある意味、「公式通りの性格のゼシカがこの話に登場したらこうなる」まんまのキャラでした。最初はマルチェロ嫌いでキャラ立てしましたが、途中からかなり物分かりが良くなっちゃって…本当は、もう少し長いこと「反マルチェロ」でがんばってくれる予定でしたが、きっとアローザ奥さまのマルチェロへの に当てられたのでしょう、気の毒に…いやいやいや、親孝行なお嬢さんで。

最重要人物の一人なのに、最終のゴルドの場面に出せなかったのは、痛恨でした。出すつもりはあったんですが、 人物過剰 で、削られました、ごめんなさい。
ともかく、アルバート家の未来の大黒柱として、がんばって欲しいものです。



ポルク&マルク(7)

なんで彼らが?という方々、最初は割と活躍してたんですよ、最初は。
「リーザス村自警団」としてもっと 大魔王マルチェロと戦うために 活躍するかと思いきや、割とすぐさまマルチェロに 飼い慣らされて しまったので、出番が最初だけになってしまいました。
結構好きなんですけどね、彼ら。(王殺にも出したし。)
せっかく孤児院を作ったので、もっと孤児院の子どもたちを率いたり、ケンカしたり、仲良くしたり、一緒にイベントしたり、させたかったなあ…



トロデ王(0)

すいません、王殺でもそうでしたが、 何をどう書いても公式ゲームの陛下のかわいさに勝てませんっ!!
うう…トロデ王可愛すぎるよトロデ王。
三角谷のあのスキップするような足取りと、手の角度とか、可愛すぎて死ぬよ。
つまり勝てないよーっ!!

という訳で、無念の0点連打です。いつか公式トロデ王に勝ちたい…

まあともかく、マルチェロですら頷いてしまうくらいの説得力をも持ち合わせている彼は、マジで
「リスペクトするキング」
に値すると思います。



ヤンガス(8)

結構書けたと思います。特にパルミドでの一件は、書いててとても楽しかったです。あと、リーザス村に訪ねてきた時の「2分30秒」トークは、我ながら自画自賛であります(つまりすごく好き)
マルチェロは以外とヤンガスみたいなタイプは嫌いではないと思われます。ヘンな策略を練らずに、素でぶつかってくるしね。
エイタスが好きすぎる会話も(ククールに比べりゃ可愛すぎるものだとは言え)ヤンガスらしかったかな、と。
減点は、結局最後に出番がなかったこと。ゴルドではあのカルテット全員集合させたかったんですが、 人物過剰 の故…

あ、オマケ程度の扱いになりますが、ゲルダのツンデレも書いて楽しかったです。けっこう、いい奥さんしてますよね、彼女。



パルミドで健康を追求する漢の会(10)

書き切った!!
いつかどこかで出したかったあの集団ですが、この書き方で割と満足です。
もっと出したかった気もしますが、まあこの程度の扱いの方がくどくなくて良かったかな?
ちなみに、パルミドの男の子の憧れ的存在ということは、某にゃんこも「カッケー」と憧れてた…のか?



占い娘(7)

結構楽しかったかな?
もっと悪逆非道にしようとか、末路をどうしようとか構想はしましたが、しつこくなるので気付いたら消えてましたね。
マルチェロに成敗されなくてよかったような…

ともかく、パルミド関係の人らは闇商人含めて面白く性格付けできたと思われます。



パヴァン王&シセル王妃(12)

ほぼ「セキレイ」のみの登場でしたが、あの回が自分でスゴく好きです。
パヴァン王は、善人であることは間違いないでしょうが、 国王としてはものすごく役に立たない 人であるうえに、 おとぎ話の世界の王子さまなので、リアルでは物の役に立たない 人であると嬉しいです…が、人はファンタジーを求める生物(もともとDQ世界はファンタジーですしね)なので、 意外と需要が高いため、割となんとかなっちゃう 人であると思われます。

結局、キラちゃんとはどうなったんでしょうね?



ミーティア(12)

王殺では10段階のくせに100超え評価がついたミーティアですが、今回は別に 女神に反逆しよう とまではブッ飛んでなかったので、12くらいで。
でも最強だと思います。大好きです、姫。てかマイ設定でなく、公式でこんな人だと思ってます。その意味では0評価かもしんない。



エイタス(10)

「童貞聖者」では内面を書けない上に、割と完璧なリーダーである彼ですが、ここではいい感じで崩せたかなと思います。
そりゃ、王家のご落胤だとか、竜神族だとか、世界を救ったとか、いろいろとありますが、仮にも10代の男の子なのだから、感性はフツーだし、フツーに悩んだり、判断に困ったり、暴走したり、友人に殺意を抱いたり、すると思うのです。
マルチェロとの戦闘シーン(2度)はどちらも好きです。
でも一番好きなのは、最後の、王家と我が娘可愛さと仲間と、自分の中での正義観・価値観と戦ってるところかな?



ムッシュ・アルバート(7)

結局名前を決めてない(笑)
アルバート家は「領主」ではありますが、結局、それほどの貴族ではなさそう(チャゴスの結婚式を見る限りは)なので、「ムッシュ」で止めときました(なぜフランス語かはヒミツ)。
キャラはそれほど固まってません。サーベルトをも少し大人びさせた感じ…くらいで。
フツーに寛大で心の広い人…なのですが、マルチェロという相手が悪かった ですね。
奥さまは、あの世に行ったら、まずどちらに抱きつかれますかね?



クラビウス王(7)

王殺では「表のマルチェロとなら意気投合出来るんじゃないか」と書きましたが、まったく意気投合しないまま終わりましたね。
どこまでも親バカでした。あまりに平穏だと、ダメみたいですね。



チャゴス(7)

裏とは別の意味で大きく「変化」した生物。
あえて「成長」と書かないのは、ショック療法みたいなものだったから。しかし、国が滅び、民は虐殺され、父は壮烈な自爆を遂げた裏よりも、 マルチェロの恐怖 の方が大きな影響を与えてしまったってのは…どうかと。
最初の予定では、壊れたままでEDだったのですが、それはあんまりだという気がしたので、 気持ち悪いくらい立派な人間 になって終わりました。あのままずっといくのか、そのうち少しずつ戻るのか、どっちなんでしょうね?

ともかくも
「ボク ハ ブタデス」
は、最初から言わせるつもりだったことを付け加えておきます。



ニノたま(3)

全然ダメ。
もっと言わせたいことはたくさんあったのですが、書く気になれませんでした(つまり、面白くなかった)
ニノたまとの会話で、もっとマルチェロの内面を深めようと思ったのですが…うん、ムリ。
すいません、ニノたま。

裏のクラビウス王とマルチェロの会話とか、会話で互いの思想が透けて見えるという構成が好きなのですが、書いててうまく書けた試しがありません。
自己の力量はちゃんと知っとけというお話です。



アローザ奥さま

評価できません!!
ともかく大好きです、奥さま。
思い起こせば5年も前、
「マルチェロとアローザ奥さまは恋が出来るかもしれない」
という、常人には思いつかないはずのカプ を思いつき、

「『アンナと王さま』(映画名。『王さまと私』とかと話の筋は一緒)をヒネって、 『アローザと元法王さま』 にしてやろうーっ!!」
と思いつかなければ、のアロマルというお話はなかったはずなのです。
あれから5年弱、 よくぞ書き切ったなあ と。

高貴で厳しくて、でも乙女で可愛らしい、書き続けるうちにどんどん欠点も出て来ましたが、そこも含めて、マルチェロが恋してくれてよかったと思います。まあ、奥さまは結局マルチェロのどこが好きなんだろう?という疑問は残りますが、 結局どこが好きか分からないけど好きってのが、好きだってことなんだよ ということで。

自立した、自律できる女性が好きなので、運命のままに「奥さま」になった奥さまが、自らの決断でもって「奥さま」で居続けることを選べる女性になって下さって、良かったと思います。
と、アローザ奥さまに用いるのが「敬語」と決めたことで、また独特の文体にもなったかと思われます。
ともかく、奥さまを書いていてとっても楽しかったです。

ありがとうございます、奥さま!!



女神(?)

この話全編の語り手。今更だからネタバレですが、最初は語ってるのが女神だというつもりはありませんでした。全体の四分の一くらい書いた所で
「やっぱり女神語りにしよう」
と思い、こっそり軌道修正しました。
三人称は「神の視点」だから、人の心情まで全て覗ける…けど、マルチェロの心中だけは女神でも分からないので、マルチェロだけは「窺い知れない他者」のままであったのです、お分かり?

アローザ奥さまにだけ敬語なのは、女神が奥さまのことをとってもお気に入りだから…ということにしておきます。
しかし、いつどこで出て来ても、この女神は性格悪いなあ…
ま、裏の女神ほどじゃないけど。

まあ、こんなところで書く話ではないですが、べにいも設定のこの世界は、女神が唯一神…ということに表向きはなっているけれど、実は竜神とか他の神も存在することを、知っている人は知っている世界、なのです。だからあんまり人格者じゃないんだ、きっとそうだ。




とりあえず、思いついた限り書いてみました。
総合感想とかはとうてい書けそうにないので、いろいろ総合して昔日を偲んで下さいませ。
もし「こいつはどうした?」と、べにいもがすっかり失念しているキャラがいたら仰って下さると、感想書くかもしれません。


それではみなさま、長い長ーい連載(2006/6-2011/2/19)をご覧下さいまして、本当にありがとうございました。





2011/3/25




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