「インネン」をつける

思いついて無性にかきたくなった話。
この二人は(つかにゃんこは)いっつもこんなコトをして、ママを困らせているといいな。









「アンタって、マジ、『理想のナンバー2』だよな。」

職務にいそしむトマーゾに、エステバンは唐突にそう声をかけた。


「…いきなり、なんだ?」

律儀に反応するトマーゾ。

もっとも、エステバンも、彼に発言を無視されるなどとは、思ってもみない。




「そう言や聞こえはいいケド、『万年二番手』って言ってもいいケドな。」

「だから、なんだ?」

怒りはしていない。

ただの、ゆっくりとした口調の、問いかけ。




「アンタってさ、腕も立つし、アタマも回るし、何より思慮深い。どういう行動をとったらいいか、しっかり考えて、そしてから行動する。だから失敗もねェし、だから人望もある。ケド…」

「…」

「影が薄い。」

「…褒めたいのか、けなしたいのか、どっちだ。」

トマーゾの言葉には答えずに、エステバンは続ける。



「アンタは、どんなクズをサポートしても、そいつもそこそこ、一流半くれェにゃ見せちまうだろうな。でも、トップがどんなクズでも、どうしても影になっちまうんだ。」


そして、トマーゾに問うた。




「男としてよ、トップを蹴倒してでも、そいつより力を握りてェとか考えねェの?」

トマーゾは苦笑する。


「残念ながら、ガラじゃないよ。」


そして、続ける。

「それに、俺は、俺の目から見てもこれはどうかと思う人間の下についた事はないよ。それとも何だ?俺にマルチェロ団長を追いおとせとでも?…そうしたらエス、お前はどうするんだ?」

「決まってるだろ。」

「どう決まってるんだ?」





「お前を斬るさ。」







トマーゾは、ゆっくりと一呼吸した。





「お前に斬られたくないから、やっぱりやめとくよ。」

するとエステバンは、嬉しげに答える。


「おう、オレもお前を斬りたくねェから、やっぱりやめといてくれよ。」


エステバンの返答に、トマーゾは困惑の微笑みを浮かべた。




「お前は何をしたいんだ。」

エステバンは笑顔で答えた。





「お前と、マルチェロ団長の下で働きてェのっ!!」





2008/9/17




すいません、そんなに大した意味はない話です。
因縁というより、子供のダダに近いですね。いい加減に大人になろうね、にゃんこ。

ウチのトマーゾは、まあべにいも的な「理想のナンバー2」です(ついでに理想の旦那でもあります。)
彼は、ナンバー1に必要な「野心」というものが、徹底的に欠けている人だと思います。きっとそこらへんがマルチェロ的には「扱いやすい」んだろうな。

そして、トマーゾをいぢめて喜んでいる当のにゃんこも、実はナンバー1向きではまったくない人だと思われ…(もちろん、マルチェロみたいなタイプのナンバー2にはもっと向いてない)
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