法王マルチェロ強化計画 MEGAMIX






ひさびさの考察です。


さて皆様、前回の 法王マルチェロ強化計画 では、

仲間を呼べれば、あの“弱い”マルチェロも強くなるはず という視点の下に、強化計画を試みました。






ですが


本当にマルチェロは弱いのでしょうか?

人手を借りねば夜も日も暮れぬ ほど 彼は弱いのでしょうかっ!?





という訳でこたびは、 いや、戦法さえ工夫すれば、彼は充分すぎるくらい強い筈っ!!


との信念の元に、マルチェロの強化計画を試みたいと思います。








まずは、ゴルドでの彼のデータ( ドラクエ8 調査報告書より)を見てみましょう。


Lv HP MP 攻撃力 守備力 素早さ 回避率 脅かす 行動数
42 3120 320 178 108 1/16 不意打ち 二回



まあ、 レベルとHPがわんこ(魔犬レオパルド)に劣って いますが(ちなみに、わんこのLVは45、HPは4560)、 奴は所詮、暗黒神に身も心も乗っ取られた犬畜生 なのでいいとしましょう。後は全て勝っています。



公式ガイドブックにおけるゴルド到達レベル(つまり、兄と戦うレベル)は39ですが、そのレベルのパーティーでは、攻撃力は当然のことながらヤンガスでもお話にならないくらい及びませんし、最速のゼシカにも勝る素早さですので、だいたい、パーティーの誰よりも速く行動します。

鎧もつけてないくせに守備力も高いですし、回避率も高いので、ひらひらとこちらの攻撃を交わして下さいます(さすが、あの優美なターンをなさる方の身ごなしは違います)。

まあ、脅かしたときの反応が「不意打ち」なのは、ボスとして当然と言えましょう。なんせ天下の法王聖下です。 ククールごときの脅しにビビろう筈がありません。

「痴れ者がっ!!」

との一喝と共に襲い来るも、当然と言えましょう。



そして、 天下無敵の二回攻撃!!





さて、数値データ的には、弱い部分は特に見当たりません。

では次に、行動パターンを見てみましょう。





兄は、以下のニ2つのローテーションを持っています。


Aパート 攻撃、かまいたち、いてつく波動、メラゾーマ、Bパートへ移行   からランダム
Bパート 攻撃→メラゾーマ→グランドクロス→かまいたち→ベホイミ→Aパートへ移行




そして、行動の賢明さ、 頭が悪い


なにっ!?

「マルチェロ団長は 聖堂騎士団で一番頭がいい(北米版台詞より)」

ではないのかっ!?



ちなみに、ここで言う 頭が悪いとは、彼の以下のような行動を指します。



ダメージを受けていないのに回復を選択する ことがある。

相手に有利な補助呪文がかかっていなくても、いてつく波動を使う。




何考えてんスか、だんちょーっ!?




まあ、いくら 毛の生えた心臓 を持っている彼でも、法王即位式に集まった面々の前でのバトルでは、

「ちょっぴりきんちょうしちゃったっ♪(テヘ)」

って事なのかもしれません。


それに、彼のべホイミはせいぜい80程度の回復効果しかないので、それが無駄になる事は(狙ってしない限り)まあないでしょう。

問題は、 特に必要もないのに凍てつく波動を使って、ターンを無駄にする 事です。

無駄が嫌いな筈の団長が、何故にこんなことをなさるのでしょう?

凍てつく波動は多分おそらく、団長固有のお力ではなく、暗黒神の力でしょうから、 暗黒神の力を自分が思いのままに出来るのが、とても嬉しかった という、 ちょっぴりお茶目な気持ち で乱用したのかもしれません。


ですが団長、自らの権力が至高の高みに至らんとするときに、 そんな「茶目っけ」などという余裕をおカマしになるのはどうかと思いますっ!!




まあともかく、

「べホイミ使われると、攻撃の手が緩むから楽だよな。」

「ってゆーか、80くらい回復したって 焼け石に水じゃないの?」

「法王のくせになんでベホマ使えねーのっ!?」


等々、否定的意見の強いベホイミはさておき、打撃やメラゾーマは1人が100強のダメージを受けますし、 放ち動作のカッコいい かまいたちも、80から100程度のダメージを与えてきます。そして何より、 団長の代名詞、グランドクロス(祈りを込めて十字を切る) は、 全員に140程度のダメージ を与えてくる強力な技です。






さて、ではここまでで、彼の戦略の改善点を挙げてみましょう。




・凍てつく波動は賢く使用すべきである。

・ベホイミはいらない(そのくらいなら、攻撃した方がいい)

・せっかく強力なグランドクロスなので、もっと有効活用したい。





さて、ではここで一つ新要素を付け加えましょう。

いえいえ、前回のように、いもしないキャラクターを召還するとかではありません。ちゃんとゲームシステムに織り込み済みの要素です。

つまり テンション溜め です。



そもそも、 あれだけテンションぶっとんだ電波演説 をおカマしになる団長が、テンション溜めを行われないのは合点がゆきません。どう考えてもあの演説時の団長のテンションは180くらい…つまり、 人間の限界の壁を突破した ものであったと思われるからです。


という訳で、団長の行動パターンに、 テンション溜め・強(一溜めでテンションが50上がる。魔女系のモンスターが使うアレ)を追加し、行動パターンを以下のように改善してみました。




Aパート いてつく波動(使用不要な場合は攻撃)→かまいたち→*テンション溜め・強→グランドクロス→Bパートへ移行
Bパート 攻撃、かまいたち、メラゾーマ、Bパートへ移行   からランダム




そしてここでミソなのが、 戦闘開始時の行動は、必ず*から始まる という所です。



戦闘開始直後、何も分からずまごまごしている主人公一行にいきなり、 テンション50のグランドクロス(250から300ダメージ)を叩き付ける鬼法王


これぞ団長 ではないでしょうか?



ゼシカなんぞ、ぼうぎょなしでは問答無用で即死でしょう。ククールも、レベルと装備次第では即死かもしれません。

ともかくマルチェロ戦の冒頭にこれを持ってくる事によって、 マルチェロは強い(そして酷い) という強烈なインパクトをプレイヤーに与えることが出来ます。

もう、弱いなんて言わせません。




もちろん、攻略サイト等を見て研究しているプレイヤーは、冒頭にぼうぎょを使うなどの対策を講じるでしょうが、まったく何も知らずに戦闘に突入したフレイヤーは、


「うそーん、ゼシカ死んでもうたー!!」

と叫びながら、(下手をするとククールも死んでいるので、回復役に乏しい状態で)体勢立て直しに必死になる…運が悪いと次の攻撃で、死にかけのククールか、けっこうダメージデカい主人公あたりも死亡してしまうという、 半泣きパターン に突入すると思われます。





更に恐ろしいのは、二度目以降のグランドクロスです。なんせ、食らうとゼシカが死亡することは分かりきっていますから是非、いつ来るか予測したいところですが、ここでグランドクロスの前に、凍てつく波動(使用不要な場合は攻撃)のパターンが入っていることにご注目下さい。


つまり、攻撃補助呪文を唱えていれば、凍てつく波動が来ると

「お、次のターンでグランドクロスだ。ゼシカとククールにぼうぎょさせなきゃ。」

と判断できますが、どうせ波動で消されるからとなにも唱えていないと、 賢い マルチェロは「攻撃→かまいたち」で来ますので、 いつAパターンに突入したのか分からないでノーガードでグランドクロスを食らい、死者続出 という 大惨事 必至な訳です。

いやあ…これで更にマルチェロの イヤ強さ がアップしましたね?








さて

「イヤーン、そんなに激しく攻められたら、アタシ、ホントに駄・目♪」


という方は、とりあえず、一度は



「諦めの悪さは美徳とは言えん。そうは思わないかね?まあいい、 這いつくばり、倒れて、我が強さ、思い知るがいい!!

という お兄さまの尊大かつおステキな台詞 を聞いてから再戦しましょう。



なあに、再戦時は、


「開始直後はひたすら全員ガード。次のターンは回復重視で、ゼシカはヤンガスあたりにバイキルトでもかけておく。その次にはスクルトやマジックバリアをぼちぼち唱えつつ攻撃。凍てつく波動が来たら、次のターンはまた全員ガードで耐える」

とやれば、回復しないし、HPも特に多くは無いので、まあフツーに勝てるでしょう。あくまでこの企画の狙いは、 初対戦時のマルチェロの強さイメージをはね上げよう ですし。







という事で、この企画を終えてもいいのですが、ちょっとだけ、蛇足。





マルチェロをもっと強化するなら



カンタンな事です。カリスマ100の彼なら当然知っているはずのとくぎを使えばいいのです。つまり


・メダパニーマ

・ザラキーマ

・みわくの眼差し



の三つです。これらのとくぎが「テンション・強」と組み合わされたら…




・「テンション・強→メダパニーマ」 全員混乱ののち、全員マヒって全滅!!

・「テンション・強→ザラキーマ」 男性陣三人死亡。かしこさの高いゼシカのみ生き残るも、次のターンで集中攻撃を食らって死亡!!

・「テンション・強→みわくの眼差し」バンコランより強烈な魔眼に、当然のように全員即死!!




うう…恐ろしい…勝てないよ…

「オレ、兄貴には絶対勝てないっ!!」







という訳で、ここまでされると、もはやヘタレ弟にはどうしようもないような気もしますので、お兄さまには弟君への気遣い上、 ラスボスor隠れボス にならない限りは、これらの技を使わないようにして頂きたいものです。




2007/1/28

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