8の世界における異端と、女神と暗黒神について
マイエラ修道院の地下にある拷問室の正式名称は「異端審問室」です。
異端…正統とされるものから外れた教えのこと。
あの世界での神様は、多分、ゴルドの女神様でしょう。教会にも、修道院にもあの女神像が飾ってあるので。ドラゴンとか、神鳥レティスとか、いろいろとローカルな神様がいるにしても、あくまで正統な信仰は女神信仰であると思われます。
んじゃ、「異端」ってなんなんでしょう?
あの世界に出てくる「異端(てか悪そうなもの)」といったら、そりゃ暗黒神でしょうが、暗黒神信仰になると異端じゃなくて異教です(邪教だと思いますが)。
異端というからには、キリスト教におけるグノーシス派とか、ネストリウス派みたいに、
「一応は信じてる神様は一緒なんだけどさー。なんか違うんだよねー」
というものが必要なのではないでしょうか?
とりあえず、兄が異端審問のスペシャリストであるからには、スペシャリストになれるだけの異端者がいなければ話にならないわけです。そうでなければ兄は、無実の、村の女性たちを魔女だと告発して、財産をふんだくった挙句、拷問にかけて嘘の自白をさせてしまいには火あぶりにした、魔女裁判の立役者たちと、ちいとも変らなくなります(それもまたちょっとステキですが)
というわけで、『童貞聖者』シリーズではあえて 「暗黒神信仰=女神信仰の異端」ということにして話を作り上げてみました。
そもそもゲーム上の事実としては、ゴルドの女神像は七賢者に封印された暗黒神の肉体を封じたものであったわけです。もちろん、その事実を知っていた者は誰も(法王になったマルチェロや、前法王さまでさえ多分)いなかったわけです(当然、暗黒神当人除く)。
しかし、闇の遺跡が暗黒神を祭ったものであり、暗黒神信者が未だに存在する以上、その信者達が真実(女神の中には暗黒神がいるんだよー)という事を語り継いでいたとしても、そんなに不可思議なことではないのではないでしょうか?
というわけで、あのシリーズの「蒼く貞潔なる者」では、そのことを
「女神は暗黒神を孕んでいる」
と、暗黒神信者に表現させてみました。さらに、管理人の解釈では、あの世界の女神様は聖母マリアと非常に似たような存在にあるとし、
「正統派…純潔な聖母としての女神」
「異端…暗黒神を懐妊した淫靡な妖婦」
という対比構造を持ちこんで、だからどちらも、女神崇拝には違いないんだよーと屁理屈をこねてみました。
だから異端者たちは、暗黒神の母として女神を信仰するので、暗黒神の栄養とするべく、赤ん坊や幼児をいけにえに捧げるという信仰形態を持つのだ…として、黒ミサっぽく仕上げてみました。(仕上がってないかも)
あの駄文で、マルチェロが激しく怒り狂っていたのは、奴がイタリアンだから(名前とか顔とか)だと思われます。ほら、イタリアって聖母信仰が盛んじゃないですか?処女にして母なんてゆー、自然状態ではありえないようなコトを信仰してるじゃないですか?(別にクリスチャンに喧嘩を売っているわけではないです)だから、処女性に神秘を持ってるじゃないですか?
だから、あーゆー言い方をされたら激しく怒るかなーって、さ、思ったのですよ。(なんせ、女神信仰のために、童貞守ってる人なワケですから。)
しかし、こう考えてみると、暗黒神復活の際の
暗黒神に魂をのっとられたマルチェロが、暗黒神の魂を封じた杖を女神像に突き刺し、崩壊する女神像の中から暗黒神の肉体を復活させた。
というのは、皮肉で性的なメタファーになっていると思いませんか?
マルチェロ…女神を信仰する聖職者のトップにある法王
杖…その形状から、男根の象徴
突き刺す…性交のさいの男根の女陰への挿入。
崩壊する女神像から暗黒神…出産の象徴。
清純な女神を信仰しているはずの聖職者としての法王と、女神との性的な結合により、暗黒神がこの世に生み出され、破壊と混乱を撒き散らす…
あの駄文ではマルチェロは、ひそかに自分の未来を垣間見てしまったのかもしれません…と、いうことでないこともないかもしれません。
ともかく、拙ブログでは、こういう設定で書いてます。(アホ駄文では分かりませんが)
へー(16へえ)
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