東方の君子国の年賀の儀
ククール
「です、いえーい!!」
マルチェロ「待て、愚弟。何が『です』なのかまったくさっぱりだぞ。何より、何故私、いやお前もか、はこのような珍奇な服を着せられているのだ?」
愚弟「やだなあ、
博学な兄貴
ならトーゼン知ってるはずじゃん?まーさーか、知らないのぉ?タイトルにもある通り、
東方の君子国の年賀の儀
の着る衣装さ♪(キメ)」
博学な兄「…当然知っているっ!!だがククール、貴様のその衣装、
それは女ものではあるまいか?」
愚弟「(ひらりと回転し)やだなあ兄貴、
美しいオレを飾る衣装に、女ものも男ものもカンケーねえよっ♪(キメッ)」
博学な兄「…(しばし考えてから
ニタリと大魔神の如く
薄笑い)、おお、段々思いだしてきたぞ。そうだそうだ、東方の君子国では年賀の儀の衣装を身に着けた後で、こうするのだ。さ、ククール、少しだけ目を閉じろ。」
愚弟「きゃーヤダー、キスされちゃうのー?…え?ちょ兄貴、
いきなりSMな縛りプレイ
は早くない?もっとオレたちの
愛
を深めてからそーゆーのはさあ…あのー、お兄さま?
なんだか猛獣の唸り声のようなものが至近距離から聞こえ…
うぎゃー!!なになに、その生物!?」
博学にして邪悪な兄「ふふふ、かの国では年賀の儀で、
その年の守護獣
に
生贄を喰わせて、1年の無事を祈る
のだった。思い出したぞー、ククール?」
愚弟「ちょ、ちょっと待って!!その生贄ってダレ?」
博学にして邪悪な兄「おっと、愚図愚図していると正月が終わってしまうな。
我が最愛の弟
を生贄に捧げる故、ことし1年、良い事がありますように。
さ、食らえ、今年の守護獣虎よ!!」
生贄に捧げられた最愛?の愚弟「やーだー!!いくら兄貴が『最愛の弟』ってゆってくれても、生贄はやだよーっ!!うわあああんっ!!新年早々、兄貴のバカー!!ハゲーっ!!デコーっ!!」
終る
2010/1/6
アンマリのメノさまから頂きました。
毎度ながら想像通りのオチ
で申し訳ありません、でもいただけてものすごく嬉しかったです。せっかくものすごく美人ちゃんのククールなのに、
新年早々アホで不憫で
ホントスンマセン。
謝罪がてら、オチはメノさまに決めて頂こうと思います。結局マルチェロは
・もちろん、軽い(軽いか?)新年のジョークのつもり。
・騎士に二言はないっ!!喰わせると言ったら喰わせるのだ!!
どちらのつもりだと思われますか?