こんな現代版兄貴は…ちょっとイイ
ついにやってしまった、現代版パラレル兄弟話。
とりあえずアホモで、DQ世界よりもちいっとは仲良し?出来る兄弟にしたいなあ…
第十一話 「気付けよ!!」
《設定》
お兄さまのお名前はマルチェロ(都内某マンモス私大文学部常勤講師)。
弟さまのお名前はククール(一応、そこの学生。一応、学部は経営学部)。
ごく普通の兄弟の二人(弟はしかし、歌舞伎町で源氏名アンジェロで通用する、カリスマホストでもあります)、
ごく普通の家(弟が“優しいお客にプレゼントされた”億ション)で、
ごく普通の同居(火事でアパートを焼け出されてしまった兄を、弟がムリヤリ引きずり込んだ)をしました。
しかし、ただ一つ、普通でなかったのは…
弟さまは、お兄さまに“恋”をしていたのです♪
拙サイト常連の寺田雪乃さまへ幻の10000hit記念作品
でもあります(だから最初に十一話)。
「寒いので甘くてあったかくていちゃいちゃ」
とのリクですので…頑張ります!!
「兄貴ー、美味そうなオカズだね?愛するオレへの手作り料理?」
「世迷言を抜かすな、バカ者。私の弁当に詰めるオカズに決まっているだろう。」
「毎朝毎朝、よくマメに手作り弁当つくるね、兄貴。一人分だったら、コンビニとかでぱぱっと買おうとか思わないの?」
「いくら多忙とはいえ、あんな食品添加物だの製法だの、得体の知れんモノを食う気になどなれん。」
「相変わらず神経質なんだからー。ま、そんな兄貴をオレは愛してるんだけどさ♪」
「そして、朝っぱらから私にひっつくなー!!」
「ナニ?朝じゃなかったら、ひっついてもいいの?」
「愚か者!!朝昼晩、月曜から日曜まで、貴様のようなむさ苦しい生物にひっつかれて心地よい時間など持ち合わせていない!!」
「むさ苦しくなんかないもーん。だってオレ、店では“バラの香りのアンジェロ”って二つ名で…」
「貴様が昼夜逆転生活を送っている事まで今更とやかくは言わん。いいからとっとと寝ろ。」
「オレが勤労青年だからって、そんなに気ィ使ってくんなくていいのにー♪」
「ホストクラブ勤めを“勤労”と抜かすな!!」
ククールと仲良く会話をしつつ、マルチェロは器用にお弁当箱にオカズを詰めていきます。
彼特製の“栄養バランスと彩りまでカンペキ”なお弁当を、ククールは羨ましそうに眺めます。
「なー兄貴ー、オレにもお弁当作ってー。」
「昼過ぎからしか大学に来たことのない貴様に、何ゆえ弁当が必要なのだ。」
「夜食。」
「自分で準備しろ。」
冷たく言い捨てると、マルチェロはお弁当を包み、そして鞄に入れました。
もちろん彼の特製お弁当のこと、汁漏れの心配なんていりません。
「兄貴、行ってらっしゃーい♪そしてお休みー。」
「何度も言うが、私の料理を勝手に食うなよ。いくらお前と同居しているとはいえ、電気水道ガスその他、ぜぇんぶ別立てなのだからな。」
ククールは、ぷすん、と頬を膨らませます。
でもマルチェロは、気にせずに上着を羽織り、ドアをぱたんとしめました。
終電中の終電。
つり革に掴まりながら、マルチェロはため息をつきます。
いわゆる“一流でないマンモス私大”の悲しさ。
“受験生と入学者を増やしてナンボ”の世界に生きる彼は、本日、
学校推薦で推薦されてきた「あからさまに日本語記述能力が中学生の作文程度」の志願者の“小論文”と銘打たれたものを読まされ
「AO入試の問題だけど、アレ、難しすぎたよ、マルチェロくん。ちゃんと“中学三年生でも解ける程度”って言ったでしょ?」
と上に言われ、
「あ、今年の入試の問題作成だけど、君の“最低”ノルマは三本ね。というか、君は優秀だから、もっと任せてもいいよね、あっはっは。」
と教授に肩を叩かれ、
中身がスッカスカな学部会議に何時間もとられ…
「大学とはなんだっ!!」
と、うっかり叫び出したくなるほどの怒りとやるせなさで、はちきれそうになっていました。
「大学とは何だ…知の追求の為の学びの場とは!!そもそも入試とは、大学側が、求める人材を選別するためにあるものだ…それを、入学検定料と入学金と授業料のために、入試を十五種類も設け、そして中学生程度の学力しか持たぬ“学生”と名乗るのもおこがましい、学習意欲のない生物を受け入れておいて、
『今の学生は…』
と嘆く教授どもは何だ!!
チカラが…現状を大規模に変革するためのチカラが欲しい!!今の大学組織では、いくらそれだけの器量を持とうとも、一介の講師には…」
ぶつぶつぶつ…
客観的に見たら、かなりヤバい人ですが、幸い、マルチェロは見た目がゴージャスであり、また、電車もそんなに混んではいなかったので、乗務員さんを呼ばれずには済みました。
(ま…コレが現状である以上、不平不満を抱いてもせんない事でもあるが…しかし、そんな“バ学生”の一人が、半分でも血の繋がった生物であるのが、余計腹立たしい…だいたいあいつは、大学を四年で出る気があるのか!?)
マルチェロの弟、ククールは、歌舞伎町でも名の知れたカリスマホストです。もちろん、“カリスマホスト”なんて名乗れるくらいのシゴト師っぷりですから、本業…であるハズの学生稼業は、相当疎かになっています。
ええ、勿論、「職業に貴賎有り」と頭から信じ込んでいるマルチェロは、ホスト業に従事する弟を、激しく苦々しく思っています。
セキュリティー完備の億ション…勿論、億ションの中ではそんなに高いレベルでもありませんが、マルチェロに
「学生の分際でこんな贅沢を!!」
と一喝されるには充分な…に入ると、マルチェロはククールと心ならずも同居している自分の部屋のノブを捻りました。
「開いてる…?全く、また電気をつけっぱなしで出て行ったな…」
入口のセキュリティーがカンペキなので、マンションの住人…勿論、ククールもです…は、各部屋に鍵を掛けずにウロウロするコトが多く、それも「人を見たら泥棒と思え」が信条のマルチェロの癪に障ります。しかも、「電気とコンセントはこまめに消し、抜く!」が信条のマルチェロにとって、電気をつけっぱなしで外出するなど、地獄に叩き落されても文句は言えないはずの所業でした。
帰ったら文句を言ってやろう…
マルチェロが上着を脱ぎながら、“無駄に長い”廊下を歩くと…
「あ…あにき…おはへりー」
爽やかにご飯タイムな弟が、そう言って、スマイルを向けてきました。
彼が食しているのは、勿論…
「食うなとわざわざ言っただろうがっ!!」
そもそも機嫌が悪いマルチェロは、いきなり怒鳴りつけました。
「なんだよー、ケチー。いいじゃん、同居してんだからちょっとくらい…」
「ケジメをつけろ、ケジメをッ!!それは私の食事用であって、貴様ごときの為に作ってやった訳ではない!!」
「…オレのマンションに住んでんだから、そんくれーサービスしてくれたっていいだろ?」
ククールの声のトーンが僅かばかり下がりましたが、マルチェロは気付きません。
「私とて、住みたくてこんな、管理費のバカ高い場所で貴様の顔を四六時中眺めながら過ごしているわけではない!!いい場所を見つけたら、さっさと出て行くわ。」
怒鳴りつけながらも、てきぱきと就寝準備をするマルチェロ。
上着を掛け、大学近くのスーパーで特売価格で入手しておいた明日の食事の用意を冷蔵庫にきっちりと入れ、ククールに食べられてしまったオカズの代わりに、冷凍保存しておいた下ごしらえをチェックして明日のお弁当の予定をマイナーチェンジし…
「…オレと一緒に居たくないって…そう、言うわけ?」
その声は、相当トーンの下がった所謂“キレる五秒前”な声色でしたが、自分の予定消化に忙しいマルチェロは気付きません。
「…なら…」
「…っ!!??」
完全に不意をつかれたマルチェロは、気付くとソファーに押し倒されていました。
「…何の真似だ…」
弟の、“大金になるほど美麗な”顔を間近で眺めながら、マルチェロは問いました。
「まさか兄貴って、赤ちゃんがキャベツ畑に植わってるって信じてるヒト?」
ククールは冗談めかした口調で言いますが、彼の手が伸びる先は、冗談にしてはかなりいかがわしい場所でした。
「赤ん坊の作成経緯などどうでもいい。私の問いに答えろ、私に何をする気だ!?」
「じゃ、答えてやるよ、兄貴。『オレは兄貴とセックスする気』だよ。」
ちゅっ
そうして、マルチェロの唇に落とされた、商売上、カンペキに手入れされた柔らかい唇からのキスは、彼が最前まで食していた高菜の煮付けの味がしました。
「ふざけるなっ!!」
そのキスは、ククールがちょいと煮詰めすぎて塩分多めな味がした…なんてトコまで考える余裕がある筈もないマルチェロは、そう怒鳴りつけてのしかかる弟を撥ね退け様としましたが、さすがカリスマホスト…だからでしょうか。押し倒し技能が高すぎるその身体は、容易に跳ね除けられてくれませんでした。
「ふざけてなんていねえよ…オレは100%本気だぜ。」
その言葉通り、100%本気な面持ちで、ククールはマルチェロのシャツのボタンを器用に解いてゆきます。
ぷちん
ぷちん
ぷちん
無理な体勢のくせに、さすがプロ、といった所か。ボタンは次々外されていきます。
「兄貴…シャツの下にオッサンランニング着けんのやめてよ。シャツの下はなんもつけてねーのが萌えポイントってモンだろ?」
「何をボケた事を。この寒いのにそんな格好でうろつけてたまるか。」
緊急事態のクセにボケた反論を返すマルチェロでしたが、ククールの手が“オッサンランニング”の下から入り、腹部を完全にさらけ出され、運動不足になりがちなホワイトカラーの癖に、きっちりと締まった腹筋に、丹念にキスが落とされるにあたって、ようやく、ククールが本気の本気であることを認めざるを得なくなりました。
「…私は男だぞ…?」
「とうの昔に知ってるよ。そんなセクシーバリトンで、身長がオレより高くて、しかもこんなにご立派なモノ股間につけてるオンナはいねえっての。」
嫌がらせのように、ズボンの上からキスされ、マルチェロは身を震わせました。
「貴様はゲイだったのか?」
「んー…兄貴の好きそうな学術用語で言うと、“性的思考は女性に向いて”るよ。いつもは、女のコの、やーらかい二の腕とか、ぽよんとしたおっぱいとかの方がソソられるね。」
そう言うとククールは、下着の下からさらに手を伸ばし、どこをとっても“ぽよん”とはしていない、平らで固い胸をまさぐります。
「そ、ホントは、キレーなマダムの、緩やかなアゴの輪郭とか、するっとした項の方が好きなんだけどさ…」
そして、鋭角的なマルチェロのアゴを指でなぞり、そのまま、割と発達した彼の喉仏にキスしました。
「色っぺーおねーたまの、ぷるん、とした唇とかの方が好きなワケよ…」
ククールの瞳が、
にこ
と
にた
の真ん中くらいの動き方をして、そして、マルチェロは、口の中に、柔らかくて熱いものが入り込んでくるのを感じました。
しばし状況が読めずに、されるがままになっていたマルチェロでしたが、ようやく正気に返ると、それをなんとか振りほどきました。
「ん…期待ドーリの素敵な味♪」
ククールは、そこだけやたらと淫靡に赤い舌で、その形のよい唇を
ぺろん
と舐めました。
「貴様の言ってる事は筋が通らん!!私は男で…何より貴様の兄だぞっ!?」
マルチェロは万全の自信を持った台詞だったようですが、ククールは不思議そうな顔をして答えます。
「うん。で?」
「で?…ではないっ!!二重三重に間違っているとは思わんのかっ!?どこの世界に、母親が違うとはいえ、兄に欲情する弟が…」
「ここにいるじゃん、兄貴の目の前の、兄貴の弟が…そ・れ♪」
そして、所構わず、マルチェロの体に口付け始めました。
マルチェロはなんとか跳ね除けようとするのですが、一体どういう構造の押さえ方をされているのか、自分より体格の劣るはずの弟は、びくとも動きません。
マルチェロは“カリスマホスト”という名は、伊達ではないと認めざるを得ませんでした。
尤も、だからと言って弟を尊敬する気にもなれませんでしたが。
押し倒しスキルには、当然のように“脱がしスキル”も含まれてるのか、気付けばマルチェロは、
“いただきます、直前の料理”
のような、あられもない格好にされていました。
もろちん、当のククールは、「およげたいやきくん」の、たいやきくんを吊り上げたおじさんのような顔をしています。
そんな微妙に古い例えが頭に浮かんでくるようなトシのマルチェロでしたが、実は彼は…
「兄貴ってさ、ドーテーだよね?」
「…」
違う、と、言いかけたマルチェロでしたが、事実なので、声にはなりませんでした。
「“ヤラズの二十歳”どころか、ヤラズの三十路ってのも、結構珍しいよな」
「五月蠅い…」
「あ、怒った?やだなー、別にバカにしてるワケじゃねーっての!」
あからさまにバカにした口調のククールでした。
もちろん、彼とて好きでいい年こいて経験がないワケではありませんでした。
ただ、生来の潔癖症な性格が災いして、彼に“ソープで脱童貞”という手段から取らしめなかったという事もあります。
またそれに加えて、理想が高いというより、注文の煩い女性の好みが、彼に安易な女性との交際を許さなかったという事もあります。
さらに気の毒なことに、うっかりレベルの高すぎる彼の外見が、彼の女性との出会いのチャンスを削減します。女性からすると、いい男過ぎて声がかけづらいのです。
人妻に好かれやすい彼ですが、倫理観念の高い彼が不倫に走れる訳もなく、かと言って、あまりに男前過ぎるがために、今更“女性と付き合ったことがないんです”とも言えず…
この間、ようやく彼女…っぽいものが出来ましたが…
「…貴様が妨害したのだろうが!」
ククールに“妨害”されて、結局上手くいきませんでした。
「ヤだよ、オレ。オレより美人じゃねー兄貴のカノジョなんて!」
ククールはそんなワガママな台詞を吐きます。
「やかましい!!私が誰と交際しようが、そしてその結果、どういう行動をとろうが、私と相手との間に同意がある限り、貴様にとやかく言われる筋合いはないわ!!」
マルチェロは、やや生え際に問題が出始めた額に青筋立てて怒鳴りました。
生来のプライドの高さから、彼女…ぽい人とは紳士的かつ理性的に別れましたが、実は本気で悲しかったのです。
そして、ククールに対しては、本気で怒りを抱いていたのです…
が
「オレは許さねーっ!!」
ククールは滅茶苦茶な断言をして、がばりと兄にのしかかりました。
「オレが最初なんだ!!あんたを好きになったのは、オレが最初で、だからあんたはオレのなんだっ!!」
「訳の分らんことを…」
「うるせー!!黙って聞けっ!!」
滅茶苦茶なくせに、やたらと威圧感のある一喝をし、ククールは語りはじめました。
「親父の葬式のとき…ああ、あの時さ。無茶苦茶な生き方して、とっとと死んじまったオレとあんたの親父の葬式の話だよ。あんたはオレの前に、初めて姿を現した。…オレはさ、親父が死んで、すげえ悲しかったんだよ。あの人は無茶苦茶な人だったけど、オレにゃまあ甘い親父だったからさ。オレは、思春期まっさかりだってのに孤児になっちまって…そんな絶望的な気持ちの時に、あなたはオレの前に現れた。」
「…」
ククールとマルチェロの父親は、ある建設会社のオーナー社長でした。
金遣いが荒く、女にも手の早かった彼は、受付嬢を孕ませて子どもを産ませた挙句、本妻にククールが生まれると、ゴタゴタを恐れたのか手切れ金も渡さずに子どもともども追い払うという、極悪非道な所業を行った男でした。
もちろん、経済力のない母親に育てられ、しかもその母親を成人する前に亡くしたマルチェロが、そんな父親を恨んでいない訳がありません。
本当は葬式になんか行きたくもなかったのです…というか、恩師にして恩人のオディロ教授が説得しなければ、決して行きはしなかったでしょう。
「氷みてーな表情で親父の遺影を見るあんた…親戚の誰かが言ったよ。
『ククール、あなたのお兄さんよ』
って…オレ、驚いて、もっぺんあんたを見た。そして、あんたと目が合った。あんたは覚えてないかもしれねーけど、確かに目が合ったんだ…」
ククールは、その瞳をしっかと、マルチェロに合わせました。
「そしてオレは…あんたに恋した。」
「痴れ事を…」
「信じねーのは勝手だけどよ!!オレはそれからずっと、あんたが好きだったんだ!!あんたと出来るだけ一緒に居たくて、わざわざあんたがいるあのバカ大学に入ったんだぜ!?ナニ言ってんだかさっぱりわかんねー中世説話史なんか取ってさ、しかも学部違うからめっちゃ校舎遠いのに、わざわざだぜ!?それもこれも…全部あんたの為なんだよ!!気付けよ!!オレはそんくれーあんたが好きなんだよ!!あんたが火事で焼け出されたとき…一瞬オレ、無意識にあんたのアパートに火ぃ点けたんじゃねーかと思ったもん。あんたと一つ屋根の下に住んで、オレがどんだけの自制心で、あんたを押し倒すの我慢してたか知ってる!?」
マルチェロが何か言おうとしたその唇を、ククールは乱暴なキスで塞ぎました。
「好きだ…兄貴、好きだ!!オレはあんたが大好きだ!!気が狂いそうなくらい好きだ!!だから、もう我慢出来ねーよ!!」
「ククール…」
マルチェロは名前を呼び、そしてやはり何か言いたげに口を動かしましたが、今度はククールの激しく真剣な瞳に言葉の続きを奪われました。
下半身の皮膚にじかに感じるのが、ククールが男として当然のように持っているあの器官が、興奮状態にある代物だという事もとてもよく分かりましたが、彼はなんと言うべきか言葉につまってしまいました。
「愛してる愛してる愛してる…この単語を何回言ったら信じてくれる?いや、あんたの事だからどうせ言葉なんて信じてくれやしねーだろ?…だからオレは、言葉じゃなく行為で示すよ。」
マルチェロは、コンドームの袋を口にくわえて、器用に開けるククールを仰ぎ見ながら、うっかり、“あのコンドームは一体どこに備蓄されていたのだ?”なんて考えていました。
確かに、ここはベッドではなくてソファーなので、どこから出て来たのか…不思議といえば不思議です。ただそんな事を考えている場合ではないというのも、また確かな事でしょう。
ククールは、ものすごく手馴れた様子でコンドームをさくっと装着しました。
どうやら、マルチェロが新聞を読みながら、“若者の間に性感染症が蔓延している”という記事に非常に憤っていたのを知っての“心遣い”のようです。
でも、そんな心遣いが出来る男は、そもそも異母兄を押し倒そうとしてはいけないのじゃないでしょうか?
そんな自己矛盾はしかし、ククールの中では全くの無矛盾で同居出来ているようです。
ククールは、マルチェロを見下ろし、そして百万ドルの笑顔で言いました。
「いい?兄貴♪」
2006/12/15
FROM 愚弟
別タイトル「オレは兄貴に恋をする」(笑)
べにいもがとっても大好きなサイト様の現代版兄貴が大学のセンセなので、うっかり設定を借用してしまいました…が、専門まで借用するのもどうかと思いましたので、拙サイトパラレル兄貴が大学で教えているのは「日本中世文学(専門は法華経)」です。
ちなみに「古文書学」も一緒に教えてくれます。さあみなさんも、カビくさい古書のにょろにょろした文字を、兄貴と一緒に解読し、そして『大正新集大蔵経』をさむーい図書館で一緒にめくろう!!
さて、マルチェロの処女の命運や如何に!?