兄イベントー拷問編

DQ8-2のために、兄関係のイベントを沢山考えてみたりしようという企画です。出来るだけゲームに出来そうな形で考えていこうと思っていますが、なんせ根が腐れ女子&メガテニストなので、女性向けだったり、グロかったりして、良い子の為のDQ向きではないコトとかもたくさんあるかもしれませんが、お許しあれ。






 DQ4のPS版で追加された(まあもともとFC版でも入れる予定はあったみたいですが)ぴーちゃん仲間イベントに習って、兄イベントも、仲間に出来るカタチで考えてみたいと思います。思わんでいい!!というう方はお読みにならないとよろしいかと。




 当然、兄戦の後。一旦らぷらぷを倒してからのイベントにしておきましょうか。

 バニーと踊り子をはべらせて上機嫌で酒を飲んでいるククールに、誰かがこっそりと耳打ちする。顔色が変わるククール。はたして、その耳打ちの内容は…

 で、ククールに話してみるとイベントスタート。(拙サイトの主人公はエイタスくんです。)



「エイタス、ちょっと話があるんだがいいか。」

宿屋でククールは切り出す。

「…あいつの消息が分かったらしい…」

驚くエイタス及び一同。

ゼシカ「それで、どこにいるの?」

ククールは沈痛極まりない表情で語る。

クク「…煉獄島だ。」

一同、激しく驚愕。

クク「切れ者のクセによ…なにやってんだが…法王庁にとっつかまったらしい…」

ヤンガス「それは、ヤベえじゃないですかい。」

クク「たりめーだ。前法王暗殺容疑者さまだぜ。このままじゃ…」

ゼシカ「(さえぎる様に)話してる場合じゃないわよ。すぐに煉獄島へ行きましょう!!」


 といいつつ、強制イベントではなく自由選択。バトルロードに行くも、メダルを届けに行くも自由です。ただ、このイベントはさりげに時間制限があります。トロトロしてると時間切れになります。



すぐさま煉獄島に。

入ろうとすると、ニノ現法王およびお付が出てくる。(主人公一味はとっさに姿を隠す)


ニノ「くそうっ!!強情な奴じゃ。」

*「落ち着きください法王さま。そうは言ってももう限界でございます。」

ニノ「うむ、確かにそうじゃの。捕らえた時で既に重傷だったのじゃ。」

*「自白さえすれば、それで済むこと。」

ニノ「そうじゃ。奴にはなんとしても、自分の罪を認めてもらわねばの。さもなければ公開処刑出来んわ。(番人に)よいか!!なんとしてもはよう自白させるのじゃ。どんな手段を使っても…ううむ、それだと拷問して自白させたのが見え見えでよくないの。じゃが、五体満足で喋れればそれで構わん!!自白させよ。」


ククール、唇を噛む。二人立ち去る。


牢獄入り口。

*「おっと、ここは通せねえぜ。なんせ、重大犯罪人様御用達だからな。」

クク「頼む!!会うだけでいいんだ!!話だけでもさせてくれっ!!(激しく必死)」

*「おっと、その制服…さてはメインゲストの知り合いだな(ニヤリ)そこまで言うなら、会わせてやってもいいけどよ…1000G出しな。」


はい   いいえ


「いいえ」を選択。または「はい」を選択するも、所持金がない。

もちろん追い返される。



「はい」を選択。

*「ヘヘヘ、毎度。そら、下へ行きな。と言っても、法王様が激しく痛めつけてたから、まだ死んでなきゃいいがな。」

ガラガラガラ(あの乗り物で下へ)


牢獄。

鉄格子からは当然中には入れない。奥に、ほとんど影状態で人の姿。鎖でつながれ、相当激しく痛めつけられているような様子が見える。(とうぜん、具体的な描写はナシで。なんせDQは全年齢対応ですから。小学生が見てグロくない表現で。)


*「おい客だぜ。」

ククール、弾かれた様に鉄格子を握り、叫ぶ。

「あに…」

がさすがに「兄貴」と叫んではまずいだろうと思いなおし、以下無言。


人影が、かすかに頭を上げた様子。

「…なんだ、きさまか…」

相変わらず態度はデカいが、声に生気が感じられないカンジで。ええ、もちろん兄です。他に囚人の姿は見えない。


クク「な…んで…なんで…」

兄「…な…んだ、知りもしないでこんな所に…来た…のか。」

クク「なに捕まってんだよ…キレ者で通ってたクセ…」

兄「ふん…みじめに生き延びろと言ったのは…きさまだろう…」


*「すげえだろう。おれともう一人で昼も夜も拷問してるのに、そいつ、ぜんぜん自白しねえんだぜ。さっすが法王殺しの大罪人だけのコトは…」

ヤンガス、激しく殺意のこもった目で睨む。拷問係、口をつぐむ。

ゼシカ「だって…あの時あれだけのケガしてたのに…ひどい…ひどすぎるよ、これって。」


クク「ニノ大司教…今は法王か…あいつが…あいつが…」

兄「ふふん、私を…公開処刑…したいらしい…」

クク「じゃあなんで拷問を…」

兄「…罪を…認めさせたいのだと…聖地ゴルドで、“改悛”した私の懺悔を民の前で聞かせ、“寛大なる”法王のニノがそれを“許し”、それから処刑したいのだと…ふん、笑わせる…」

ごふごふ(兄、激しく咳き込む。多分吐血してる)


クク「…その…ために…あいつ…改心したんじゃねえのかよ。」

兄「フッ、人の本性など…そう易々とは変わらん。…だが、“改心”したのは事実…だろ…う…昔の奴なら咎めもしなかった“良心”が咎めるのだ。キナ臭い事をしていたのは…私も奴も同じだ…同じだだから、奴はこう思い込みたいのだ…

『自分は悪くない。悪いのは、自分を誘惑した輩だ』

それが私だという事にしたい…だから、私に全ての罪を認めさせ、“善良なる”法王である自分に“懺悔”をさせ、罪を裁くという名目で、自分の過去の罪ごと、この世から消し去りたいのだ!」

クク「…あんた…それをニノの野郎に言ったのか…」

兄「…ふふん、頭まで真っ赤にして怒りくるっていたわ…図星を刺されたらしいな…」

また兄、咳き込む


クク「あんたはどうして…(絶句)」

兄「きさまには残念な事だろうが、私はみじめに生きる気もみじめに死ぬ気もない!…涙ながらに公開懺悔などする気もないから安心しろ…奴は吐かないなら生きながら火刑にしてやると言ったが、それも上等だ…私は奴や法王庁に懺悔などする気も、必要も認めない!私は奴等に罪を裁かれる謂れはない!私を裁きたければ、女神自ら出て来られればいいのだ!!」

体を折って咳き込む兄。

何も語れない一同に、拷問係が言う。


*「拷問の時間だ。帰れ。」

ククール、絶望した表情で牢の奥をみやる。ヤンガスとゼシカ、殺気に満ちた瞳で拷問係を見る。エイタスもククールを眺めるが、ククールは一言。


「行こう…」


マルチェロの台詞が小学生には分かりづらい上に、グロいかな?

でも、彼ってこんな人だと思う。安易に救いに走らないってゆーか。自分の罪は自分の罪として背負うだけの強さがあると思う。だからこんな目にあってるワケですが。



煉獄島牢獄を出て。フィールド。

「なかま」コマンド。

ゼシカ「ひどいよ…ひどすぎるよ…確かにあいつは極悪人だけど、それでもひどいよ…」

ヤンガス「しかし、あれはヤベえですぜ。多分、近いうちに…いや、今の言葉は忘れて下せえ…」

ククール「…(独り言のように)いいのか…本当にいいのかよ…」

トロデ「政治的配慮ってヤツじゃ…ワシも王じゃから、分からんでもないがの…」




サヴェッラ大聖堂の奥、法王の館。


警護の聖堂騎士「われわれは、現法王にちゅうせいを誓った、誇り高き聖堂騎士団である。」


法王の間。イベント。

ニノ「おお、みな息災であったか。ごらんの通り、わしは法王になってな。今度こそ、女神と教会のためにいっしょうけん命がんばっていくつもりじゃ…は?前法王のゆくえ…?なにを言う、前法王さまは暗殺されなさったではないか。なに?その後の法王じゃと?そんな者はおらん。恐れ多くも前法王を暗殺した極悪人ならおったがの…ゆくえ?ワシが知るはずなかろう。もうよい、下がれ。」

聖堂騎士団に追い出される。


「なかま」コマンド

ククール「完全に極秘にするつもりらしいな…こりゃ本気で闇から闇に…」

ゼシカ「聖堂騎士団は、あいつのことは知らないのかしら…」

ヤンガス「多分、脅されたんでやしょうな。よくある事でガス。」



法王の館の裏手。聖堂騎士団の一人(実はゴルドの生き残り)に話しかけるとイベント。

*「ククール!?」

クク「あんた…生きてたのか…」

*「マルチェロ様の事は知っているか?」


はい  いいえ


いいえ

「そうか…ならいいのだ。」

イベント終了。



はい

*「それで…マルチェロ様は?」

状況を説明する。

*「くそっ!!…だが、エラそうな事は言えない。わたしも含め、聖堂騎士団はマルチェロ様を裏切ったのだ。ゴルドから逃亡なさったマルチェロ様を捕らえたのは、聖堂騎士団だ。そうせねば、騎士団員すべてを前法王暗殺の共犯者として処刑すると脅されたのでな…だが、みながみな、今の法王に心からしたがっているわけではない。」

ヤンガス「どういうコトでやすか?」

*「無茶な頼みである事は分かっている…だが、ククール!!マルチェロ様をお助けしてくれ!!確かにあの方は前法王殺しの大罪人だ。だがわれわれは、あの方の理想に共感した。なにより、あの方をニノごときのために殺されたくはないのだ。」

ククール「…無茶言うなよ…」

*「協力は惜しまない…偽善かもしれん…だが、われわれに出来ることはこれくらいしかないのだ。」

ゼシカ「ククール…」

*「強制は出来ない…もし、そのつもりになったら三日以内の夜に、この場所に来てくれ。時間がないのだ…頼む…」




法王の館では、みんな無言。


フィールドにて。

「なかま」コマンド

ゼシカ「ククール…わたしたちは仲間よ。」

ククール「…無茶だ…無茶だよ…」

ヤンガス「無茶は承知の上でがす。それでも男にゃやらなきゃならない事ってのがあるんでガス。」

クク「確かにあいつは罪人だ…だから…」

ゼシカ「バカ言うんじゃないわよ!!あとで後悔したって遅すぎるのよッ!!」

ヤンガス「そうでがす。」



ハッキリ言って、ミーティア姫強奪よりは、国際問題にならないと思いますが。どうせ極秘裏の話なんだし。




三日以内に聖堂騎士に会いに行かない。


煉獄島。

*「へっへっへ、奴はもういねえよ。どこに行ったのかって?さあな。地獄じゃねえか?」


フィールド「なかま」コマンドでも、みんな無言。



法王の館、例の聖堂騎士。イベント。

*「どうしてもっと早く…いや、もう何も言うまい…いや、一つだけ言わせてくれ…もう遅い…」


物陰から、シスター登場。

*「…シスター…こいつがククール、あの方の弟だ…」

シスター、沈痛極まりない表情で。

「シスターフェリシアと申します。あの法王さま…法王庁では法王とお呼びする事は許されておりませんが…の世話係りを致しておりました…」

クク「…ああ…それで?」

フェリ「…これを…お身内の方にかたみに…と…」


シスター、なにやら黒いものをククールに渡すなり、泣き伏す。

フェリ「ああ、女神さま女神さま!!どうぞあの方の魂にお慈悲を!!」


ククールは、「かたみのペンダント」を手に入れた(ふぁんふぁんふぁんふぁーん)。


「なかま」コマンド

クク「…頼むから…頼むからなにも言わねえでくれ…(以下、話しかけても無言)」

ゼシカ「まさか…まさか…本当に…あんまりよ…いくらなんでもあんまりよ…これじゃ…これじゃ誰も…誰も救われないじゃない…」

ヤンガス「…確かにあの兄ちゃんは嫌な男でガシた。そりゃ間違いはねえんでガスよ。ああ、悪人でもありやした…しかもアッシなんざ問題にならねえくらいの…でも、改心の機会くらいは…いや、もうアッシも何も言いやせん…」


ちなみに法王の館でニノに会うと、上機嫌でマルチェロなんて名前は聞いたことがないと話す。回りもそう。聖堂騎士団員の何人かは、言葉を濁す。


フィールドでトロデ王

「分からんでもない。ワシも分からんでもないのじゃよ。悪を憎む気持ちも、自分は善人だと信じたい気持ちも、自分が悪人だと知っている人間がいる事がふゆかいな気持ちも、自分が悪いことをした時に、誰かのせいにしたい気持ちも…じゃがの、ワシはそれも全部ひっくるめて、おーきな、心で受け止めてやるのが王じゃと思ってるんじゃよ。じゃから、神様はもっとひろーい心をお持ちだと思うんじゃよ…まあ、あの男は王も神もを否定しとったがの…その…いや、もう何も言えんわい…」



「どうぐ」コマンド

「かたみのペンダント」 守備力1 かしこさ1 装備可能 全員

つかう

「ペンダントはひどくやけこげている」



バッドイベントです。

でも、イベントがあることを知らないで進めたらフツーはこうなるってイベントにしてみました。まさかDQで登場人物を火刑にも公開処刑にも出来ないので、こんなカンジで。お子ちゃまは「は?」ってカンジで進められるし、も少し精神年齢の高い人々は、どうぐコマンドを開いたまま、しばし胸が痛くて言葉にならないかと。

 このペンダントは当然、装飾品としてはものの役にも立ちませんが、ククール装備時のみ、映像化されるといいと思います。てか、胸が痛くて「使えねーや」と、ふくろにほっぽっとく事は出来ないだろうな、私なら。

 もちろん、このペンダントを握ったままククールが兄の死に心を痛めまくっているイベントは、そこかしこにあるといいと思います。つまり、イベント触発アイテムで。

 で、「ちゃんと助けに行った」時のイベントは、またゆるゆると考えてみたいなあと。









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