真夏の夜の夢




どんどんレギュラーキャラ化しているククールの外孫エッラの語りです。
お盆も過ぎましたが、お盆ネタ…かな?














私が生まれるはるか前のお話。

私のおじいちゃんククールと、そして私のおばあちゃんゼシカと、エイタス大公と、ヤンガスおじさんと、ミーティア女王陛下と、あ、忘れちゃいけないわね、トロデ王が暗黒神ラプソーンと戦った。


ひどいおじいちゃん子だった私は(まあ、今でもそうかもしれないけど)、祖父の語るその冒険譚が大好きで大好きで、もう自分でも暗唱出来るくらいその話ばかり聞いていた。




「オレのフラワーハニーは、そんなにおじいちゃんが好きかい。」

おじいちゃんは、私が話をねだるたびにとても嬉しそうで、何度も何度も同じ話を繰り返してくれたし、子ども心にその冒険譚はだんだん派手になっていったような気もするけど、私はそんなことは気にしなかった。









「マイエラ大修道院長トロディオン猊下!!」

私は叫んで、剣を捧げる。

トロディオン猊下は、いつもみたいにゆったりと…この人は本当に「育ちがいい」って言葉を具現化したみたいにおっとりしてるんだけど…進み出て、ゴルドの大穴の前にしつらえられた祭壇で、祈りを捧げた。


「ヴィルジニー聖堂騎士団長っ!!」

私はその声と共に進み出る。

小さかったエッラは、スクスクと、それはもう大きくなって、今では聖堂騎士団長の服なんか纏っちゃってる。









「おじいちゃんたちはな、聖地ゴルドに坐ました、女神さまの中から現れた暗黒神と、その城、暗黒魔城都市の中を進んで行ったんだ…」

私は、おじいちゃんが語る暗黒神の居城の中での冒険に耳を傾ける。

幾度も巡る人のない町。

巡るたびに崩壊していくその町。

おじいちゃんたち一行の姿を真似る石像。

そして、暗黒神。


「ねえおじいちゃん、どうして暗黒神は女神さまの中にいたの?」

「それはな、七賢者たちがゴルドの地に暗黒神を封印し、その肉体を誤って掘り出すことのないように、その地に女神像を立てたからさ。」

「じゃあね、どうしてその封印は解けてしまったの?」

「暗黒神の魂が封印された杖によって、七賢者の末裔たちが全て殺されてしまったからさ。」

「エッラ知ってるよ。マスター・ライラス、ゼシカおばあちゃんのお兄さま、マイエラの修道院長さま、ベルガラックのギャリック…」

数え上げていくと、おじいちゃんは困った顔になる。


「ねえ、おじいちゃん。法王さまは病死なさったのでしょう?」

「…そうだな。」

「なのに暗黒神は封印が解かれたの?」

「…そうだよ。」

「法王さまが亡くなられたのはサヴェッラなのに、どうしておじいちゃんたちはゴルドにいて、聖地の崩壊を見ていたの?」

「…」


まあいつもだいたいそこいらで、おじいちゃんは私にキスして、


「さ、もう寝ようかエッラ。今度はおじいちゃんに君のお話をしてくれよ。」

って言われちゃったの。


もう少し大きくなったら、私もさすがに分別ってものがついてきたから、もうそこは深入りしなくなった。











「あー、涼しいっ!!」

全ての儀式が終わり、騎士たちも休んだ。

私は一人建物の外で、大きく夜気を吸い込む。


「…んだけど、毎度ながら、なんか不吉な涼しさ。」


元は女神が坐まして、そして大勢の善男善女で賑わったらしいこの地も、女神像が崩れ果てた今となっては、訪れる者とて疎ら。

でも、我がマイエラ修道院は毎年夏の盛りに、この地で祭祀を営むのを例としている。

だから私も、聖堂騎士になってからは毎年毎年、この季節にこの地にやってきている。

ま、聖堂騎士団長として来るのは今年が初だから、いろいろ緊張しちゃったけど。




「お疲れ様。」

声がしたので、振り向く。

小さな人影が、ゆったりと歩いてきた。


「トロディオン院長。」

私は、院長の後ろに護衛の姿がないことを確認し、舌打ちする。

使えない護衛なんだから、明日、絶対懲罰加えるわ。


「このような夜の最中に、お一人で御出歩きになるのは褒められません。大事な御身なのですから。」

トロディオン院長は、もうかなりいい年だと言うのに、つぶらな瞳をぱちぱちとさせる。


「どうせ聖堂騎士しかいないのじゃし、そんなに危なくないと思うのう。」

そう、おっとりと言って、そして私を見上げた。


「しかしまあ、またでっかくなったのう、エッラ。」

口調が幼馴染になったので、私も緊張感が崩れる。


「やめてよ王子、もう伸びるはずないじゃない。むしろそろそろ老化で縮むトシよ。」

「あはは、じゃったらワシはもっとちっこくなって、そのうちなくなってしまうのう。困ったことじゃわい。」

王子はそう言って、「中年」って言葉ににつかわしくないちょこまかした動きで、とてとてと夜のゴルドを駆け回った。




トロディオン院長…っていうか、「王子」って言う方が言いなれてるからそう言うけど…は、私の幼馴染だ。

ミーティア女王陛下とエイタス大公の末の王子で、現トロデーン女王エステル陛下の末弟にあたる。

おじいちゃんおばあちゃんと、女王陛下ご夫婦の関係上、トロデーン王室の方々とはお付き合いがあるんだけど、特にこの5つ上のトロディオン王子とは仲良くしていた。


「つっか、マジであのトロディオン王子、トロデ王そっくりだな。」

おじいちゃんはしきりにそう言っていた。

わたしはお会いしたことはないのだけれど、先々代のトロデ王は、晩年に生まれた王子を

「ワシにそっくりの孫がようやく生まれたわい。」

と溺愛していたらしい。


「ま、エイタスと姫さんトコの上の子どもたちは美男美女揃いだからな、たまにゃ自分に似たのがいねーと、心配になるだろうさ。」

おじいちゃんはそう言って(不敬罪にならないかしらって心配になったんだけど)いた。


打てば響くような上のに兄さま姉さま方とちがって、昔からかなりおっとりしていた王子の将来は、ミーティア女王陛下もエイタス大公もいろいろと心配していたらしい。

あの子はどうするんだか。

エイタス大公はそう呟きながらも何かを強いた訳でもなさそうだったけれど、ある日、王子が私に将来何になる気かと聞いたときがあった。

「聖堂騎士よ。」

そう答えたら、王子は深く頷いた。


「なら、聖職者を目指そう。」

王子はそう呟いた翌月には、もう見習い聖職者として旅立ってしまっていたのだ。




そして月日は巡り巡って。

新しくマイエラ大修道院長猊下となったトロディオンは、先代の聖堂騎士団長の引退の申し出を受け、後任に私を指名した。

それを「身内びいきだ」とぐちゃぐちゃ言う輩は、未だに何人かいる。











「あーあ、お互いにいい年になっちゃったし、いい地位にもなっちゃったけど…」

「堅苦しいのう。」

「ホント。」

「昔から、聖職者というものは堅苦しいもんじゃがのう。」

「昔から…か…」

私にとっての「昔」っていうのは、おじいちゃんたちが若かった頃の話。

今では信じられないけれど、魔物が道端にうろうろしていた、そんな時代。


「ねえトロディオン王子、マイエラの修道院長といったら、聖地の管理人、普通の人間なら知ってはならないことも知っている立場だから聞くんだけどね。マイエラの歴代修道院長系譜に、不自然な穴があることは知ってる?」

「うむ、知っておる。」

「ならね、それが誰かっていうことも知ってたり、する?」

王子は、ゆったりとのびをした。


「知っていても、ゆうてはいかんのが、聖地の管理人じゃないかのう。」

「…そうね。我ながらバカな発言したわ。」




欠落のある聖堂騎士団長。

同じく欠落のある修道院長。

ゴルドで起こった、何か。

あのおじいちゃんが言い淀む、誰か。




「だって、気になるんだもん。」

私が呟くと、王子はおっとりと微笑する。


「いつまでもエッラはエッラじゃのう。女神にお仕えせずにワシの嫁になっておったら、今頃孫が出来てるかもしれん年の女の発言とは思えんわい。」

「いいのよー、結婚する気はさらさらなかったものね。いつまでたっても、花の独身よ。」

私は、もう少し闇の中にいたい気になった。


「王子はまだお散歩するの?」

「エッラこそまだ散歩かね?女の独り歩きは危ないぞい。」

「いやねえ、誰に言ってんのよ。天下のマイエラ聖堂騎士団長さまよ、私。世界でいっちばん強いんだから。」

私は、大きく一歩を踏み出した。

軍靴が、ゴルドの夜に音を生み出した。













私は松明を持ち、ゴルドの大穴を見下ろした。

「ここから、暗黒魔城都市が出現したのか。」

もう何度も見ている光景だけれど、何度見ても感慨深い。

女神像は崩壊し、暗黒神の城が地の底より現れ、そして多くの聖堂騎士や無辜の人々が犠牲になった。

それは記録にある。

けれど、どうしてそれほど多くの人々が聖地にいたのかは、分からない。

そりゃ、聖地だから巡礼も、それを護る騎士たちもいはしただろうけどね。



「何か儀式があったのかしら。」

ゴルドで行われる儀式と言ったら…


「法王即位式、とか。」

この聖地が崩壊した頃に、法王さまが女神のお膝元に召されている。

で、暗黒神の復活とかいろいろあって、次の法王ニノ聖下が即位式を執り行われたのは、数か月してから。

なら、即位式があるはずはないのだ。

誰か、「闇に消された法王」がない限りは。




肌寒くなってきた。

夜とはいえ、真夏だというのに。




「なあエッラ、知ってるかい?夏の盛りってのはな、意外と『この世ならざるもの』が蠢くんだぜ?」

おじいちゃんの声がした。


「死したもの、そして死することもできないもの、それが、真夏の夜に、まるで悪夢のように…」





「ヤだわ、おじいちゃん。私、もうそんな話で怖がる子どもじゃないのよ。」

なのに、私は聖堂騎士団長の指環を握る。

おじいちゃんは、名誉聖堂騎士団長で、そして聖堂騎士団長の指環をずっと嵌めていた。

亡くなる少し前、おじいちゃんはその指環を修道院に返納し、私に言った。


「君がそのうち嵌めるだろうからな、可愛いマルチェッラ。」

おじいちゃんの予言は的中し、聖堂騎士団長になった私は、新旧二つの聖堂騎士団長の指環を継承されたわけだけど、結局、嵌めているのはおじいちゃんが大事にしていた旧い方の聖堂騎士団長の指環なのだ。

そう考えると、私はいつまでもおじいちゃんの護りを必要とする「可愛いマルチェッラ」なのかもしれない。




私は指環を空の星に翳した。

うっすらとした光で、僅かにきらめく指環。




「そろそろ独り立ちしなきゃいけないわ。だって私は、聖堂騎士団長さまなんだもの。」




ほう…

というような音がした。

少しして私は、それが人の声ではないかと感じた。


「…誰?」

私はすぐに聖堂騎士団長の指環を嵌め、腰の剣に手をやる。




闇が走った。

私は咄嗟に剣を抜いたけれど、抜き切るには向こうの方が速かった。


「痛っ!!」

私は小さく叫んだけれど、それでも剣を取り落とすほど無様ではない。



「何者っ!?」

叫んだ私には、落とされた松明という小さな光源だけ。


松明に照らされたのか、小さな剣の光だけがある。

それは私に、剣だけが蠢き、そした私に襲い掛かる様に錯覚させた。




私は相手の剣の放つ小さな光に意識を集中する。

魔物だろうか。

そんな思いが意識をかすめる。

暗黒神が跋扈していたのは昔も昔。

今では危険な魔物なんて本当に辺境にしか生息していないけれど、それでも居る所には居るのだ。

トロディオン王子は大丈夫だろうか。

私は聖堂騎士団長、マイエラ修道院長を守らねばならぬ身。




剣が、鋭く舞った。




鋭いのに、また半面、酷く重い衝撃。

剣が手元にきた。

ということは、相手も私の目の前にいるということだ。




距離をとる。

不意を打たれた時の対処法は、その混乱から素早く立ち直ること。

相手の正体と実力を見極めれば、負けなどはしない。




とりえず、「強い」と言うことはすぐに分かった。

なのに優美。

当たれば私を殺す刃だというのに、魂が吸い込まれそうな程、優美な舞うような剣筋。

でも、何より私を驚かせたのが、それがマイエラ聖堂騎士団に伝わる剣筋であったことと、何より、おじいちゃんの剣筋に酷似していたことだった。




おじいちゃんではなかろうか。

私は何度も頭にその考えが浮かぶ。

人を驚かせるのが好きだったおじいちゃんが、私を驚かせようとしているんじゃないかという考えが一瞬脳裏に現れ、そして、一瞬でも気を抜けば私の骨ごと切り裂こうとするその剣筋に、私はその考えを打ち消す。

おじいちゃんなら、そんなことをする筈がない。




「やはり魔物かっ!!」

私は踏み込む。

正体を見極めたい。

その思いから、剣に体重をかけて踏み込んだ。










鏡を見たのかと思った。

黒い髪。

翡翠色の瞳。




これは、私?





ざっ


と吹いた風に閃く私の聖堂騎士団長の制服。

同じ色を、「それ」は纏っていた。











戦場では、一瞬でも気を抜いた方が死ぬ。

それは知っていた筈なのに。





呆けた。















痛くはなかった。

でも私の剣は地に落ちたし、何より驚くべきは、私の聞き腕の手首より先が無くなった。

切り落とされたのだ、とは知覚した。

それでも痛くは無かった。

私の意識は、私の手首から先を拾い上げた「それ」に向かい過ぎていた。




「それ」は、私の「手首」から、聖堂騎士団長の指環を引き抜き、私の「手首」を興味なさそうに放り投げる。




じい

と、翡翠色の瞳が、聖堂騎士団長の指環を凝視する。




と、失笑した。






「『私には無縁のものだ』と、言ったのにな。」

艶の有る、バリトン。

男の声だ。






男は左手で指環を摘んだまま、右手の剣を私に向ける。

私など、片手で十分とでも言いたげに。


私は、剣を拾わねばならない。

利き腕でなくても、剣をとって抵抗せねばならない。

でなければ、殺される。




分かってはいても、体が動かない。

魅了された?








「エッラっ!!」

叫び声がした。

続いて、明り。

いや、むしろ閃光。




「消えよっ!!呪われし聖者よっ!!」




「…王子っ!!」

声が出ると同時に、耐えがたい恐怖と冷や汗がどっと噴き出す。




「王子…」

トロディオン王子は、私の右手首の先がないことにすぐ気付いたらしい。

私はそうやく思い直して、左手で剣を拾い上げた。




「お下がりください、院長っ!!」

私はようやく「聖堂騎士団長として」王子の前に立ちふさがる。


「貴方を危険に晒すわけには…」

悲壮な覚悟を決めて向き直った私は、拍子抜けした。




「…いない?」

気が一瞬抜けると同時に、耐えがたい激痛に襲われた。


「エッラ、いいから落ち着くのじゃ。」

「でも…」

王子は、先ほど大声を出したとは思えないおっとりとした動作で、私の手首を拾い上げた。


「座って。」

王子は私の切り落とされた手首と、切り落とされた傷口をつなげ、女神への祈りを詠唱した。




「ベホマっ!!」

光が発された。


とんとんとん

王子はゆっくりと私の手を叩く。


「どうじゃ?」

「…」

私は確かに、叩かれた感触を感じた。

ゆっくりと指を動かしてみる。

ひどくぎこちなく、指が動いた。


「しばらくリハビリが必要じゃのう。」

王子はのんびりとそう言った。




「落ち着いてる場合じゃないわ。まだ魔物がっ…」

私は辺りを見回す。

王子から放たれるレミーラの光に照らされる中には、何の気配もなかった。




「…ともかく、このまま外にいるのは危険です、院長。すぐさま宿舎に戻りましょう。」

王子は鷹揚に頷いて、

「まあ、先に指環を拾ってはどうかのう。」

とゆったりと言った。


「…そうですね。」

駄目だ、動揺してる。

私は大きく息を吸って、吐いてと繰り返し、警戒を怠らずに指環を拾い上げた。




「拾えたかのう?」

「ええ。」

王子に動揺のかけらもないから、私も少しずつ落ち着いてきた。


「…似てたわよね?」

「何がじゃ?」

「いまの、『あれ』」

「何に?」

「私に。」

王子は、あくびでもするように大きく息を吸って、


「エッラはあそこまで悪人顔じゃないのう。」

と、眠そうな声で答えた。


「あそこまで悪人顔じゃないって、私も悪人顔みたいじゃない。」

「ふうむ、地位と責任のある地位におると、おのずから悪人顔になるものじゃと父上もおっしゃっておられた。」

「ミーティア女王陛下はいつまでもたおやかでいらしたわよ?」

「そして、そんな地位にありながら悪人顔にならぬ者が一番の極悪人じゃと、しみじみとおっしゃっておられてな…」

「王子…」

「ま、地位と責任のある地位にあるのじゃから、軽挙妄動はお控えなされ、ヴィルジニー聖堂騎士団長どの。」

「…申し訳ありません、院長猊下。貴方をお守りするべき私が、貴方に助けられるなど。」

王子は、私の謝罪を聞いているのだか聞いていないのだか分からないのんびりとした面持ちで歩く。


「あ、申し遅れました。御蔭で私は剣を取り続ける事叶い…」

「心配はいらん。エッラがお転婆で、しょっちゅう怪我をするのには慣れておる。がまあ、まだまだ精進が必要だと分かって良かったのう。」

「仰るとおりです。慢心致して居りました。あれ程の使い手が、この世に居るとは…」




この世?

あれは何者?

そういえば、王子は「あれ」に何か言ったような。


「失礼ついでに申上げますが、院長猊下は今の男が何者か、まさかご存じなのでは…」




ふわわ

王子は露骨な空あくびをした。


「ワシは知らんよ、なにせ、女神にかけて、会ったことがない。」

「それは誰のことなのです?」


ぱたぱたぱた

トロディオン王子は、ゆったりとした手団扇を使い、




「きっとあれは、真夏の夜の夢じゃろう。」

私の問いをはぐらかした。








2010/ 8/19




とある人の一喝「調子に乗るなっ!!」

原始的呪術の一つ。過去の行為をなぞると、過去と同じことが起こる。
聖地ゴルドで聖堂騎士団長の制服で聖堂騎士団長の指環で黒髪で翡翠色の髪。

そりゃ、同じ人も出てくるよ、エッラ。

トロディオン王子は、「小トロデ」という意味で命名してみました。もっと坊ちゃん坊ちゃんしたキャラと思っていたのに、書いてみると思っていたより老獪になりました。いや、エッラが思ったより「うっかりさん」になっただけなんですが。

多分、世界が平和になったので、聖堂騎士とはいえいろいろと平和ボケしてきたのでしょう。そりゃどっかの誰かさんは歯がゆいに違いない…けど、これが愛の鞭だとしたら、キツすぎると思います。

「名前をゆってはいけないあのシト」のことは、トップシークレットとして、法王とか、マイエラ修道院長とかだけに伝承されているとか、そういうことにしてみました。




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